「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ってほどのことでもないのですが…

今年の夏、我が家ではある陰謀が進行しておりました。

帰省する娘達との居酒屋デビューを楽しみにしていた父親の気持ちをまったく無視して、女性軍だけでの関西旅行が水面下で計画されておったのです。

旅行の間、当然に私は留守番を仰せつかるわけです。「御意!」
ワンコの世話と掃除洗濯炊事を一人でこなさねばならないわけです。「ハハーッ👐お任せあれ!」

最初の数日は、出前やお弁当で食事を済ませ、お気楽に過ごしていたのですが、そのうちさすがに飽きてきまして自炊をしてみようと思ったわけです。

まず、ご飯を炊きましょうと、お米をといで電気炊飯ジャーにセットし、炊飯スイッチを押し、あとは炊き上がりを待つだけ。
その間、掃除をしたり、ワンコとじゃれたりして小一時間過ごした後、炊飯ジャーの表示が「保温」になっているのを確認して、蓋を開けてみてビックリ!
湯気の上がるふっくら炊きたてのご飯をイメージした眼に入ってきたのは、さっきと同じ洗米後の水びたしのお米。
よりによってこんなときにタイミング良く?悪く?炊飯ジャーのスイッチが故障してしまったのです。

独りでも何とかしてみせると意地になっている私は、”そんなら仕方ない、鍋で炊いたろ” と張り切ったものの、中学のキャンプで飯盒炊飯して以来、ほとんど初めての鍋炊飯。

鍋に移した洗米をガスコンロにかけて、グーグル先生に教えてもらいながら、「はじめちょろちょろ、なかぱっぱ…」とタイマーを見ながらレンジにつきっきり。
真夏の焚き火よろしく汗をふきふき、小まめに火加減を調整しながらなんとか炊き上げました。

結果、オコゲだらけのそれでも美味しいご飯が炊けまして…

達成感にひたる私は、さっそくこの様子を鼻高々で家族ラインに写メ付きで報告したのでありますが…

返信には、
「お父さん、ガスコンロのスイッチのところ良く見た?自動炊飯モードに設定すれば、ほったらかしでも焦げずに美味しく炊けるよ!」とのこと。
キッチンでスイッチを確認すると、ご飯を炊いたのと反対側のスイッチに小さく🍚のマークが。

愕然とすると同時に、数行のライン返信の言葉の裏に
「最初からちゃんと聞かんから、そないなことになんねんよ~」
「汗だらだらでレンジの前にボーっと突っ立ってたみたいよ~アホちゃうか」
などと、本場のお好み焼きを頬張りながら、にわか関西弁で語り合う女性軍の姿が見えたのでした。トホホ